推拿は、古くは漢代以前から基礎体系が確立されている、鍼灸や漢方と並ぶ中国伝統医学の養生法の一つです。古くから歴史を積み重ねているため、養生としては確かなものと言うことができます。しかし、推拿は歴史だけで確かなものを創り上げたわけではありません。施術者の経験が推拿自体を生成し発展してきました。
推拿の「推」には「押す」、「拿」には「掴んで揉む」という意味があり、大きく分けて24通りある基本手技を使います。経絡にあるツボを刺激し、身体の一部または身体全体の機能を整えます。 また、中国では病院に「推拿科」があり、一般的な養生法として認知されています。
推拿療法は他の用法とは群を抜いて適応範囲が広く、多くの問題をカバーしています。例えば中国では腰痛や頚椎症といった整形外科領域の疾患だけでなく、内科系・婦人科系・小児科系などの疾患、例えば片頭痛・生理痛・不眠といった問題にも応用されています。つまり中国では「かかりつけの主治医」的な存在として推拿療法師たちが活躍しているのです。
推拿は痛みを改善するだけでなく、病気を未然に防ぐ=「未病を改善する」というのも推拿の大きな特徴です。「未病」とは「病院にいっても病気ではないと言われるが、自分自身は決して健康とは思えない」という状態と言えます。特に現代ではストレスや飽食による内臓への負担増加など、そのままにしておくと病気になる方が多くなってきています。推拿はそういう未病をサインでとらえ、対処をするために有効なツールと言えます。
中国医学の理論は、普段の生活でも使われています。「目が疲れた時は緑色の植物を見るとよい」、「ストレスがある時は、深呼吸をしたり大声で叫ぶのもよい」、「寒風摩擦をしたら風邪をひきにくい」といったことは中国医学で説明ができます。こういった普段から使われている知恵をうまく人間の身体に当てはめて見ていくのが推拿・中国医学の理論です。何か特殊なことをするわけではないので、施術をしても抵抗なく受け入れることができます。
「マッサージ」や「整体」を受けると、後日、筋肉痛のような感覚に陥ることがあります。これが揉み返しというものです。推拿は筋肉を力で揉むのではなく、経絡やツボの刺激に重点を置きますので、揉み返しもあまりありません。つまり「身体に優しい手技」と言えますので、単なるリラックス目的での利用にも適しています。
東洋の知恵「推拿」の技術をぜひご体験ください!